「なぎさ食堂」によせて
公開日: 2016-04-18 日記
先日開かれた「なぎさ食堂」というご飯会にコーヒー担当として行ってきた。
開くのはなおちゃん、ご飯を作るのはパートナーのなっちゃんで、
開催の数日前から準備をするのに気ぜわしくしているのを見ていた。
ただご飯を食べるっていうだけの集いで、
初めて会う人もいたりして、でも心地いい時間だった。
今まで色んな人といろんなシチュエーションでご飯を食べたけど、
ストンとじぶんのまま食べて話している感じというか、
スルリとそこに座ってご飯をたべている感じというか、
なんの摩擦もなくそこにいられるような繊細な感じは、
初めて味わった気がする。
あとで振り返って見てみると、そういうその場の雰囲気は、
開いたり、ご飯をつくる人の”感じ”から発生していて、
用意した一つ一つの物は、その”感じ”をきわ立たせている。
その日のそのご飯会は、食材をとっても、食器をとっても、
用意されたテーブルクロスをとっても、
全てのものが二人の手で会場まで丁寧に運ばれていることを告げていて、
食べに来た人も同じように食卓へじぶんを運ぶことができる。
場を準備する二人の人がじぶんの中の自然に目を向けているから、
それを具現化するように用意される物にも自然さが宿る。
そういう物に囲まれてご飯を食べるのは
自然の中でご飯を食べるのに近くて、自由で心地いい。
そういうものが、普段パソコンで仕事をしている事務所のような場所で
できてしまうというのもなんというか痛快で、
コトが終わればフッと消えてしまうはかなさがあるのが、
”都会の中に現れる自然”という感じでおもむきを加えている。
いいもの見させてもらったな―。
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