分かれることは命に関わる痛さを伴う

2016-03-31 |

離れることは痛い。 子どもが生まれる時、 母子ともに命の危険があるように、 それは生死に関わるような出来事。 一つのものが二つになるとはそういうことで、 出会いと別れがドラマ性を持っているのは それくらい重要な現象だから。 興味があったり大切にしたくて近づいて...

鴨川河原円坐 をやります

2016-03-30 |

暖かくなったので河原で円坐をします。 時代劇とかに出てくる木でできた掲示板のようなものに、下記のような文章が書いてあるイメージでお読みください。 小林健司 ======= 鴨川河原円坐のお知らせです。4月10日の日曜日、京都鴨川の河原で円坐をします。二条大橋を東にわた...

岩橋ゆりさん という人

2016-03-18 |

岩橋ゆりさんは、舞台の人。 2年前に一度、共同で企画を主催した。 それから、たまにあって話したりして、 この前、 2年ぶりに二人で企画した場を開いた 。 終わった企画について何かを書くのは不思議な感覚で、 誰に書く宛があるわけじゃないけれど、 ゆりさんと開いた場の...

「聞く」と「話す」の探求講座 〜言葉の景色を見る勉強会〜 のご案内

2016-03-15 |

目の前に、自分に耳を傾け続けてくれる人がいるとき、 語られる言葉はその人が生きている世界の全てを 反映している。 しかも、それは音声だけでなく周りから 聞こえる音も反映している。※1 そういうコトバを聞きたいとき、 聞き手は耳を澄ますことしかできず、 質問や意見をす...

持ち寄り食会 in 東京

ぼくは持ち寄り食会で、集まった人が中心の場作りをする上で 極めて重要な視点を、強烈な体感を通して学びました。※1 しかしながら、 あまりに下世話で露骨であることと、トレーニングとして開催したら 全然違うものになってしまうため、参加費は実費(食材費と会場代) としてし...

声を通して本を味わう時間 〜お気に入りの一冊を丁寧に味わう音読の会〜

昨年末くらいから、音読をすることに興味を持って、 いくつかの場に参加したり、自分で開いたりしながら、 ちょっと手応えを掴んできたことを形にします。  ====== この会では、自分が声に出して読んだり、 人が読む声を聞いたりしながら、持ち寄った本を味わいま す。 ...

お金の回 ~お金のインタビューから始まる3時間~ 東京にて開催します

ゴールデンウィーク前の平日、4月27日の夜に、 久々に「お金の回」を開きます。 最初にぼく(小林健司)が十五分間のインタビューをします。※1 いつもは参加者の中から語り手を募集するのですが、 今回はじゅんちゃんのリクエストでこの催しを開くことになり、 それなら、と...

【書評】網野善彦『「日本」とは何か 日本の歴史00』

2016-03-09 |

2014.7.27に旧ホームページに記載していた記事の転載です。 網野善彦『「日本」とは何か 日本の歴史00』 (講談社学術文庫) 歴史の常識をひっくりかえして、経済が生まれる原点を教えてくれる一冊 以前紹介した   「石器時代の経済学」(マーシャル・サーリンズ著) を...

3/5,6 一泊二日の円坐の回想

2016-03-07 |

一泊二日の円坐の守人のぼくは、リレーのアンカーに似ていた。 必ず最後の者として、バトンはぼくに回ってくる。 僕にできることといえば全力で走り切ることくらいで、バトンがぼくに渡された時点でほとんどのことは決まっている。 ゴールテープを切るのはぼくだけど、それぞれの走者が、...

お金のインタビュー 中尾聡志さん その6

「循環するイメージを持ってから、お金の増減に惑わされなくなった。 」 参加者: 翻弄されるところから脱出するっていうところ。私は自分が目の前の支払いがある時は、翻弄されてるってことも分かっていない。焦りだけがある。そう言う状態から脱出できたなーって思えた瞬間はありましたか? ...

お金のインタビュー 中尾聡志さん その5

「 一回距離をとって冷静になる時間も必要。脱出は重要なステップ。」 参加者: お金の正体を知っていくことで、むやみにお金がたくさん欲しいとかじゃなくて、自分がどれだけ何を必要としてるかということが基準になっていくということ ですかね。あえてもう一回お金のあるところに戻って、そ...

お金のインタビュー 中尾聡志さん その4

「お金も「自分」も正体不明な状態だと翻弄される。」 中尾: そう言う意味ではちょっと楽観的なとこがあって、で、ようやく最初の話に戻ると、「関わる対象のことを知ってないと自由じゃない」というのがある。 小林: 「自分」に関しても、自分を活かすっていう意味でいけば、やっぱり「...

お金のインタビュー 中尾聡志さん その3

「 会社を辞めても、ただ解放されただけじゃなんにもならなかった。」 小林: 自由の話は非常に興味深いんだけど、僕の中では、例えば仕事で言えば、一旦は仕事から解放される方に行かないと距離が取れない感じがある。さとしも、仕事を2回やめたりしてきてるけど、そのあたり、今はどういう時...

お金のインタビュー 中尾聡志さん その2

「お金から解放される自由じゃなく、お金の中で自由になる」 小林: 仕事やめたのはここ数年? 中尾: 仕事やめたのは、2010年に一回やめてんのと、2014年の6月にやめたのと、2回やめてる。 小林: 今どこかに勤めるとかではなく、自分で場をつくったりしていると聞いてい...

お金のインタビュー 中尾聡志さん その1

「お金に振り回されないために、お金の正体を知っておきたい。」 小林: 一応お金と言うテーマはあるんですが、特に僕から質問を用意しているいるわけではありません。 以前、「自分がどんなことを考えてるんだろう」とか、「どう いう風にお金と付き合ってきたんだろう」というのに関心を...

お金のインタビュー 中尾聡志さん 

旧ホームページからの転載です。   「サトシ」は、東京でお金や地域通貨のことを考える集まりを開いている。そして、そういうことをする土台として 「きくこと」を大切にしている。 しかもプロフィールによれば、「聞くこと」を”日々の営みの中心に置いている”んだとか!「世...

【書評】サーリンズ 石器時代の経済学

旧ホームページに、2014.7.18 に書いた記事を転載しています。 この本と、歴史家の網野善彦さんが言っている 海民とか悪党 の話をあわせて、さらに吉本隆明の 共同幻想論 でそれらを補強すると、学校で習っていた原始時代のイメージが完全に崩れ去ります。 政治的な主義がど...

お金のインタビュー 高玉要さん その4

2016-03-06 |

「「親として何を残せるだろうか。」ってことは考える。」 小林: メキシコの漁師の話知ってる?(その日に必要な分だけ漁をして、家族とゆっくり暮らしているメキシコの漁師がアメリカのビジネスマンに出会い、もっと 稼がないのか?と尋ねられるところから始まる話。アメリカ人がビジネスの魅...

お金のインタビュー 高玉要さん その3

「まあお金は要るけど、「ほんまにそんなにいるのか?」とは思う。」 高玉: 働く人の目的って色々ある。多分、大体が家庭を支えるとか、自分が生きてくためなんだけど、ここでお金とかになってくるんやろうけど。      まあお金は要るけど、「ほんまにそんなにいるのか?」とは思...

お金のインタビュー 高玉要さん その2

「みんな合わせることで大人になっていると勘違いしてるんじゃないかな。」 高玉: お金を気にしだすと、時間とかも気になるでしょ。そこに関わってくる気がするなー。そこを僕自身どういえるかって難しいけど、絶対つながってるんよね。しかも良くない感じでね。そこを超えたいよね。 時間...

お金のインタビュー 高玉要さん その1

「そう言う生き方をしたいんだなと思ったね。何に対してもね、丁寧に生きたい。」 高玉: やっぱり仕事の仕方としては、入り込んで向き合ってどうあるべきなのかを一緒に考えていった方が、ほんとはみんな幸せなんだろうなっていうのは思っ てる。仕事として入ってしまうと、やっぱり効率化を求...

お金のインタビュー 高玉要さん

聞き手の小林とは同い年であり元同僚。一緒に仕事をしていた時には、昼休みに食事に出て3時間くらい話し込むこと多数。 周りの人を魅き付ける彼のトークや 人前でのパフォーマンスもさることながら、僕が彼のことを信用しているのは、自分のことを一つ一つ語っていく時の、丁寧な姿を見ている...

2016年 新しい道へ踏み出すご挨拶 

2016-03-05 |

先日2月の末日に  fence works  を離れることになりました。 ご挨拶できたかたもいますが、こちらでも改めてご報告します。 離れる直前に何故か思い出したのは、十年前の出来事で、ぼくはある朝、勤めていた職場に行けなくなったことがあったのでした。 朝起きて...

お金のインタビュー 大谷隆さん その5

「常識になるには経緯があって、それを見ると怖い事の正体が分かったりする。」 小林: 最近江戸時代の本を薦められて読んでるんだけど、結構面白くて。藁を何にでも使うんだって、でも藁ってお米を作ればいくらでもできるから生活に必要なものがなんでもできちゃうんだって。 ...

お金のインタビュー 大谷隆さん その4

「生活の事に気を配る必要の無いような人にチャンスが集まる。っていうのは、時々思う。怖くなる。」 大谷: あと、お金で怖いのは、生活費のお金って高々年間数百万って言うお金なんだけど、でもそれがすごい死活問題になる。でも、ちょっと規模の大きい会社 だったら年間の予算は一億あったり...

お金のインタビュー 大谷隆さん その3

「置き換え可能なパワーみたいなのがお金はすごい強いから、適用を間違えると、すごくドライになれるんだよね。」  大谷: けんちゃんはお金に対してどういうイメージを持ってる? 小林: 今言ってたみたいなお金にまつわる構造。会社の中だけじゃなくて、世の中にも構造がある気がしてい...

お金のインタビュー 大谷隆さん その2

「仕事なら、どんなミスしても最終的にお金で解決してたと思う。」 大谷: 仕事なら、どんなミスしても最終的にお金で解決してたと思う。誤植があったとして、結局修正するのにお金がかかって、その修正代をどっちが持つかっていう話だったんよ。「申し訳ないです。こっちが負担します。」って言...

お金のインタビュー 大谷隆さん その1

「何年か前まではお金の事を考えたくなかった。というよりお金が嫌いだった。」 小林: お金と生き方と聞いて浮かぶものとかありますか? 大谷: ・・・昔、というか、何年か前まではお金の事を考えたくなかった。というよりお金が嫌いだった。お金を基準に物事を組み立てていったりするの...

お金のインタビュー 大谷隆さん

  大谷さんが誰かのことについて話しだすと、会ったことも無い人のはずなのに何故か知っている人の話を聞いているような気がしてきます。 それは、大谷さん が、世の中の常識や自分の考えを一旦横において、その人自身のことをよく見ているからなんだろうと思います。そんな大谷さんがど...

4/29-5/1 東京 けんちゃんの円坐 やります。

2016-03-04 |

じぶんでやるのに「けんちゃんの」ってちょっと恥ずかしいけど、やります。 さとしとじゅんちゃんとは「ゆくくる」という名前をつけて、東京と大阪を行ったり来たりしながら、いろんな企画をしたりしながら時間を過ごしてます。 去年の5月に行った時の様子はこちらから。 「ぼくの東京物...

5月に「ゆくくる」東京 します

東京のさとしとじゅんちゃんという夫婦友達としている「ゆくくる」。 遊びとか仕事とか交流とかそんな要素が詰まっているけれど、決まっているのは「 4人で過ごす時間に人に来てもらう」ということ。 去年は2月に二人が大阪に来て、5月にぼくらが東京へ行って、9月にまた彼らが大阪に来...

【書評】スモール・イズ・ビューティフル 他1冊

ホームページに残した記事を引っ越ししてます。 ちょっとずつやってます。 E.F.シュマッハー(小島慶三・酒井懋:翻訳)『スモール イズ ビューティフル』(講談社) 大量生産・大量消費の価値観に真っ向から挑む一冊 著者シューマッハー...

日本文学講読ゼミ 文学体・話体・表出史セレクト やります

2016-03-03 |

「ある時代のある作品は、 表出史 としてみようとするとき、いつも二重の構造をもっている。一つは 文学体 で、一つは 話体 だ。」(吉本隆明『言語にとって美とはなにか』) 昨年講読ゼミをした吉本隆明に影響を受けて、日本文学のゼミをします。 ・「表出」という観点は、吉本隆明が...

日記

2016-03-01 |

「嘘だろっ!?」 って思うようなこと。 たとえば、それが起こる前には想像もしていなかったこととか、まったくじぶんが望んでいないことだったり、ご都合主義の物語のように怖いくらいうまくことが運んだり。 そういうことを受け止める、というか、 起こっているように過ごすとい...