【書評】スモール・イズ・ビューティフル 他1冊

公開日: 2016-03-04

ホームページに残した記事を引っ越ししてます。
ちょっとずつやってます。

E.F.シュマッハー(小島慶三・酒井懋:翻訳)『スモール イズ ビューティフル』(講談社)

大量生産・大量消費の価値観に真っ向から挑む一冊

著者シューマッハーさんの代表的著作。お金の事を勉強しようと思い始め、知り合いにお勧めの本を聞きいたところ真っ先に名前が挙った本の一つでし た。この本に書かれている石油資源の埋蔵量の予想は、採掘技術の向上によって結果的に外れる事になってしまいましたが、著者の言い回しを真似させてもらう と、”埋蔵量の見込みが外れたことは、この本で著者が試みた『新しく世界を洞察する観点の提示』の鋭さとクオリティに何ら影響を与えるものではない”もの です。数年前に初めてこの本を読んだときに、「海外の大学の教授だろうから一度会ってみたいなー」と思って調べたら、1970年代に亡くなっていると分か り、とんでもない衝撃を受けました。

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E.F.シュマッハー(小島慶三・斎藤志郎:翻訳)『混迷の時代を超えて』(佑学社)
ホントウに価値のあるもの、価値のないものとはなにかを提示する一冊

ス モールイズビューティフルを読んでシューマッハーさんの書いた他の本(もっとたくさんの本があるのかと思ったら、氏は実践家・活動家だったらしく、生涯で 3冊の本しか書かなかったそうです。)3冊出している中で最も売れたのは、「スモール」の一冊なのですが、著者の最も主張したかったことはこの一冊にまと められているのだとか。(「スモール」のあとがき部分より)確かに中身は哲学的なことや信仰なども取り扱われており、一般受けはしなさそうですが、序盤の 「世界をどのようにみるのか」という視点の提示の仕方や、語り口の鋭さは唸りっぱなしにさせられます。この内容を、経済発展真っ盛り、イケイケどんどんの 時代に書いたというのはものすごいことだと思います。ぜひご一読を。と思ったら新品は既に売ってないんですね、、。中古でプレミア価格になってました。

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