お金のインタビュー 中尾聡志さん その6

公開日: 2016-03-07 お金

「循環するイメージを持ってから、お金の増減に惑わされなくなった。

参加者:翻弄されるところから脱出するっていうところ。私は自分が目の前の支払いがある時は、翻弄されてるってことも分かっていない。焦りだけがある。そう言う状態から脱出できたなーって思えた瞬間はありましたか?

中尾:個人的にはそう言う経験は無い。でも、会社で経理をやってたころ、月末には死にたくなった。(笑)会社と銀行を往復する道で、空見つめながら歩いたときもあったんですけど、そのときにお金のことがどうとか考えられなかった。全てを放り投げたい感じだった。

今も解放されてるのかって言うと分かんない、まだ途中と言う気もする。

今は、お金を増やすためじゃなくて、お金を流していきたいところに流したいと思っている。前は、自分にお金があるか、それが無くなってしまうことの恐れ、 増える喜び、みたいなところだけでお金を見ていた。人のお金が無くなったり増えたりすることに注目してはいなくて、多いか少ないかという増減でお金を見て た。

お金がどんな風に流れてるか、というのが僕の見方。そういう風に見たいと言うのもあるし、そういうものなんじゃないかというのもある。

所持金が少ないとしても、一時的なものとして見ていて、また増える時がある。お金を使って減ってくのはプロセスだと思っている。お金が流れていって循環している感じ。そのように見たいし、見ようと思っている。

自分でお金を稼ぐとき、最初はサービスに値段をつけることに抵抗があった。このイベントは3千円とか、5千円とか、全然できなかった。でもそれは恐れが あって、お金を人から奪う感じになっていた。いただくじゃなくて、奪ってしまう感じ。それはお金を増減で見ていて、自分のお金が減る怖さを相手に見てい る。だから、減らしちゃいけないと思っていた。

500円くらいにしとかないと、嫌な思いをするんじゃないか、と思ってた。でもそれは、自分が奪われたくない、減らしたくない、というのが重なってる。

でも、流れていくものだと見ると、奪っている感じとか奪われていく感じは全然なくなる。僕のお金の使い方が変わったんで、同じようにいただけるようになっ た感じがする。お金を使っているときに「この仕事をもっと続けて欲しい」とか、応援する感じとか、気持ちが乗っかっている感じがある。

自分もそんな風に思ってもらえるような仕事がしたいし、やろうと思う。お金を払いたいっていってくれる人がいれば、それは応援とか感謝として受け取れる感 じがあって、もらったとき嬉しい。っていうのは、お金が増えたと言うよりは、認めてくれたりとか、「この仕事を続けていい」って言ってくれている感じ。そ んな風に思った時が、なんとなく、今までの増減に惑わされていた自分からは解放された感じがあります。
おわり
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