3/5,6 一泊二日の円坐の回想

公開日: 2016-03-07 円坐・エンカウンターグループ

一泊二日の円坐の守人のぼくは、リレーのアンカーに似ていた。

必ず最後の者として、バトンはぼくに回ってくる。
僕にできることといえば全力で走り切ることくらいで、バトンがぼくに渡された時点でほとんどのことは決まっている。

ゴールテープを切るのはぼくだけど、それぞれの走者が、それぞれの持場で踏ん張らなかったらテープを切れたのかどうかも分からない。

踏ん張る、というのは比喩で、本当はただそれぞれが居るように居るだけなんだけど、一泊二日の円坐の風景を受けて出てくるのは、「踏ん張る」という言葉だ。

ここまで書いて、やっぱり、一人ひとりがアンカーなのかもしれないと思い直した。

だから、それぞれが「おれって(わたしって)よくやったよね」と、全く勝手に思っていれば良くて、ぼくもそう思うことにする。

誰一人欠けても、テープは切れなかった。
その中に、ぼく自身も確かにいる。
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