アトピー・汗疹の原因と対策 自分の身体で10年試して分かったこと

公開日: 2017-05-22 暮らし

ぼくは小さい頃からアトピー持ちでした。

といっても軽度だから、季節によって痒くなるとか、ふくらはぎや二の腕の内側が荒れるくらいで、見た目も生活上もそれ程困ってなかったのですが、20代の仕事が猛烈に忙しい時期に、まぶたの上までかさかさになって「こりゃいかん」、ということで、いろんなことを試してみました。

結果、それから10年ほどたった今、皮膚はまったく荒れず、一年を通して痒みを感じることもほとんどなくなりました。

なので、たまに食べ物や環境が変わって痒くなったりすると、ある程度原因が特定できるようになって、以前書いたことに加えていくつか分かってきたのでまとめ。個人差はあるだろうけれど、多くの人があたり前に使ったり飲食しているものに関わっているものばかりだから、同じような症状の人いるんじゃないかなとか、また、そういう人への情報提供になればと思って、この10年ほど自分自身の体を使って人体実験した結果を、まとめてみました。


〈はじめに(考え方)〉 対処ではなく、原因の特定が先

本当にひどい症状になるまでは、僕自身、塗り薬やアトピーに効くという食べ物食べてみたり、「レメディー」なんていうものにまで手を出して、「痒みをいかにおさえるか」に力を注いでいました。

が、結論から言うと、そういうことは全て無駄だったなーと思います。たとえるなら、砂嵐が吹きすさぶ土地で、窓を開けっ放しにして掃除をしているような感じ。いくら一生懸命掃除をしても、窓を閉めないと(砂が入ってくる原因をおさえないと)、いつまでたっても部屋はザラザラです。

ぼくがこれまでやってきたのは、「かゆみが発生するのには、身体がそうやって反応するのに十分な原因があったからだ」という前提に立って、いろいろと試してみることでした。さっきの例に戻れば、足がザラザラしてきたなら、必ずどこかの窓が開いたはずで、まずはその窓を閉めることが先。もう少し身体に近づけて言えば、症状を身体からの「声」として捉えて、その声が何を訴えているのかに耳を傾ける感じです。で、それを続けていると、すぐにじゃないかもしれないけど、あるときにふっと原因が分かったりします。以下に書いているのは、そんな実験を続ける中で分かってきたことです。

個人差があるのでタイトルは「(ぼくが)分かったこと」というニュアンスを残した書き方にしてます。が、冒頭でも言ったとおり、今の日本に広く大量に流通しているものが原因なことが多いので、ここで書いていることあたりをやってみると効果があるものも多いんじゃないかと思います。その上で、まだ症状が治まらない、ということなら、さらに自分の周りを見渡して実験をすれば、自分特有の原因なんかも分かってくるんじゃないでしょうか。


1 シャンプー、石鹸類は使わない

今では結構増えているようですが、10年前に始めたときはかなり少数派で、驚かれるどころか、引かれるようなリアクションもいただいてました。(ほんとかどうかしりませんが、その時調べた情報によると、タモリや福山雅治も石鹸は使っていないらしいです。)
これについてはもう、石鹸シャンプーも、ナチュラル系の石鹸も試しましたが、どんなものであっても皮膚の油や微生物を洗い流してしまうものは、極力使わない、つまり石鹸類は全て使わない、という方向性で間違いないんじゃないかと思います。

皮膚炎がある、ということが何らかの理由で肌が弱いということであれば、皮膚の油分や微生物は肌の環境を整えてくれる貴重な資源といってもいいくらいです。(たぶん、アトピーの人は必要な皮膚の油や微生物が少な目だから、荒れやすいんじゃないでしょうか。)それらを洗い流すことは、せっかくの資源を文字通り水に流してしまうようなもの。僕自身は、ペンキや防腐剤など、石鹸類を使わないとどうしても落ちない汚れの場合は使ってますが、それ以外では全く使っていません。

それによって、肌はむしろきれいになりましたし、気になって周りの人に何度か訪ねましたが匂いも気にならないそうです。髪も、年齢的に少しずつ薄くなってきてますが、今のところはげたりはしていません。笑(頭は、水圧高めのシャワーで、風呂桶に汚れが浮かなくなるまでお湯だけで洗ってます。)


2 洗剤も使わない

 石鹸と皮膚の関係に気づいてから、もともと少なめにしか使ってなかったのですが、あるときから(身体を洗わなくなったから)余っている石鹸を使うようになりました。そして今は、相方が見つけてきた松の力というのを使ってます。(どうしても身体や頭の汚れが気になるときも、基本はこれを使ってます。)
 やり続けて、やっぱりそうだと確信したのは、たまに実家に帰ったときにたっぷりの洗剤で洗ってくれた服を着たときに、やっぱり手足が痒くなったことでした。(きれいな服を着せてあげたいという親心を感じていたので、しばらく言い出せなかったのですが、あるとき言ってみたら少なめの洗剤で洗ってくれるようになりました。少なめなら数日くらいは大丈夫みたいです。)
 たぶん、必要以上にいろんなものが洗われたり、洗剤が服に残ってしまって、1の石鹸で身体を洗うのと似たように肌の環境が悪くなるからじゃないかと思います。まあ、よく売られている洗剤は、いろんな化学的なものが盛り込まれていて、衣服は直接肌に触れるわけなので、肌のことを気にするのなら、根本的には洗剤は使わないほうがいんじゃないかと思います。


3 布団はちゃんと干す。部屋は掃除する。

母ちゃんの小言みたいですが、20代の一番ひどい皮膚炎の原因の一つがこれでした。一人暮らしで、ほとんど部屋の掃除もできず、ベランダの狭い賃貸マンションだったから布団を干すのもほとんどしない。あ、あと電気カーペットもあったので、そこからも砂埃がわんさか出てきました。

ま、これは、アトピーじゃなくても、そうしたほうが身体には絶対いいですが、一人暮らしの人や、環境的に布団を干したりしにくい人は、お気をつけて。


4 化学繊維の服

一時期登山にはまっていたので、夏に汗をかくときは山登り用のウェアを普段着として使ってました。そのときは気づかなかったのですが、後になると、綿のシャツじゃなく、登山ウェアを来た日の夜は汗もができて身体が痒くなってたんですね。

汗疹(あせも)って、汗の出る毛穴に雑菌がつまって、皮膚が軽い水ぶくれみたいになる状態らしいのですが、化学繊維の服って雑菌が繁殖しやすいんだそうです。すぐ乾くから便利で使ってたのですが、それからは、綿の服を切るようにしたら症状がでなくなりました。


5 安い発泡酒

これはつい最近気づいたのですが、暖かくなってビールを飲みだした頃から、なんか足が痒くなりました。なんだろうと思って、いきついたのがその前後に安い発泡酒をガブガブ飲んでたのでした。そして飲まなくなると、痒みも肌の荒れも治まってきました。

調べると、発泡酒を作るときに使われる、コーンスターチ、が作られる時に添加物を使っているようで、これについてはこれ以上検証しようがないですが、このあたりに原因がありそうです。ちなみに、そのとき飲んでいたのは、◯どごし〈生〉。

ただ、以前、◯番搾り(滋賀づくり)を飲んだあとも、一時的に痒くなったことがあって、もしかしたらぼくはキリン系のビールが合わない?ということなのかもしれません。


6 その他、はっききり分からないけど関係ありそうなもの

・お菓子。
これは親戚の子供がアトピーになっていると聞いたときのこと、スナックのお菓子とか、甘いものをとにかくよく食べていて、それが原因(の一つ)なんじゃないかな―、と思ってい見てました。


以上。ちゃんとした病院なんかでは「そんなのあたり前」みたいなことなのかもしれませんが、医者にかかるほどでもなく、でも普通に肌について気をつけてみるとこうなりますよ、(逆に言えば、上記に気をつけて肌の症状が収まるなら、病院に行く必要はない。)という事例として。

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