いじめの構造は『さかなくん』の話を聞くとよく分かる

公開日: 2014-09-26

徳島県上勝町の川で撮影したトンボ


たしか内田樹さんの本だったとおもうけれど、
学校でのいじめ問題について、あの「さかなくん」が
コメントをしていて、その内容が秀逸だということを言っていた。



魚の世界にもいじめはあって、特に群れをつくって生きる魚は、
せまい水槽に一定時間入れておくと、ストレス解消のために
特定の個体を集中攻撃するのだとか。

なので、”いじめられている魚”を別の水槽に入れても、
また他の魚がターゲットになっていじめられる。と。

ポイントは個体の優劣が問題なのではなく
(最終的にいじめられるのは弱い個体かもしれないけど)
生物が一定以上にストレスがかかる環境におかれた場合に
避けられない行動パターンが存在するということ。

群れ全体の利益、という視点からみれば、
ストレスをためこんで全体が同時に病気になったりするよりも、
攻撃対象を定めて一匹ずつ順番に倒れていく方が合理的というだけ。
いじめる方が悪いとか、いじめられる方に問題がある、ということじゃない。

「さかなくん」は、学校のいじめも
同じような仕組みになってるんじゃないか、と言っていたらしい。
ぼくもそうだなぁ思う。

いわゆる、社会問題は、構造を理解しなければ
その原因も症状も理解をすることは難しい。
いじめている魚が悪いので、いじめたら罰をあたえる、
なんて対処をしたら、その群れが生きのびる確率が減るまでいかずとも、
生きにくくなる。

経済の視点で社会問題を解説するって、面白いかもな。


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