いちばんうまくて安いコーヒーのつくり方
公開日: 2014-10-03 コーヒー焙煎
コーヒーの生豆。ピンキリだけど 100gで100円くらいから。 (以下2014.10.14 修正)購入に関しては 友人の大谷さんがこちらで紹介しています。 |
ごみや、虫食いの豆を取り除いて煎る。 専用の機器じゃなくても中華鍋で十分煎れます。 |
10分くらいすると、パチパチはぜてくる。 好みの深さまで煎ってできあがり。 じぶんの好みに100%合わせて煎り具合を 調整できるので、慣れるとはずれがなくなる。 豆によっても味が変わるのがよく分かる。 |
豆が新鮮だと、淹れるときにモコモコ泡がたちます。 2、3週間くらいで飲み切る量を煎って、あとは冷凍。 |
ぼくは、あさめに煎るのが好きなので、 なんとなく、液体の色も琥珀色っぽい気がします。 気のせいかもしれません。 ガス代とか入れても一杯10〜20円程度。 |
大谷さんに教えてもらったつくり方を、
ほとんどそのまま採用してます。
たぶんいろいろ実験してたどり着いたやり方なので、
もっとも簡単に、でももっともおいしさを失わず、
飲める方法なのだと思います。
「えっ、コーヒーってこんなにすっきりした飲みのもなの?」
というくらい、初めて飲んだ時は衝撃的でした。
一杯10円、となると、おそらくドリップ式の
個別包装されたタイプのコーヒーと同じくらいですが、
この程度であれば、完封勝ち(何に・・?)できるくらい違います。
以前、ビジネススクールのようなところで、
コーヒーチェーン店の経営者が、
「コーヒーは水によって味が変わるので、
よい水を使うようにして、評判がよくなった」
というような話をしていました。
そのときは「そういうものか」と思って聞いていましたが、
今となれば「安価に大量のコーヒーをつくる場合」
という前提があったうえでの発言だったのだと思います。
(個人で安くてうまいコーヒーを飲みたい場合に)
本当に劇的に味が変わるのは、豆の鮮度。
特に煎ってからどのくらいの時間が経っているか、
がポイントなんだけど、それにはものすごく手間がかかります。
なので、各店舗に焙煎機を置いたり、豆を挽くのは、
技術も手間もかかる=人件費がかさむ、ので、
選択肢は”煎って挽かれた豆”の一つに絞られていきます。
ぼくもいろいろ試しましたが、
”煎って挽かれた豆”の場合、たしかに高くても安くても、
そこまで劇的な味の違いは起こりません。
その前提なら、残されるのは”水”しかない。というわけです。
ところが、(個人が)本当においしいコーヒーを飲みたい場合には、
水ではなく、豆について手間をかける方が合理的です。
考えてみれば、コーヒーとは、
”煎った豆を砕いたものに、
お湯をかけて成分を液体に抽出したもの”なんだから、
抽出する水の質より、抽出される豆の質がポイントに
なって当然な気もします。
で、 豆で重要なのは
”煎ってからどのくらい時間が経ってるか”が大きいです。
・煎ってから時間が経ってる
・ミルしてから時間が経ってる
・淹れてから時間が経ってる
いずれの段階でも、酸化していく=雑味が増えるのですが、
(個人で)安くておいしいコーヒーをつくる場合の基本姿勢は
”雑味をいかに減らすか”に尽きるので、
「生豆を買って保存しておき、飲みたい分だけ、
じぶんでローストして、ミルして、飲む」
というのが、もっとも合理的な飲み方になります。
本当のコーヒーマニアは、その上で、豆の種類とか、
煎り方とか、挽き方・淹れ方、にこだわるのでしょうが、
そこまですると、さすがに個人で飲むにしても
手間がかかって面倒になってしまうので、
”雑味の除去”にポイントを絞るのが最も効果的です。
ちなみに、
ファーストフード店で飲むコーヒーが妙に酸っぱかったり、
苦かったりするのは、コーヒーの味ではなくて、
酸化している度合いが高いからです。
(でもマクドのコーヒーが妙においしいのは、
たぶん、コーヒーの回転が早いので、淹れてからの
時間経過が少ないからではないか、と推測してます。
外出時、少しでもおいしいコーヒーを飲みたくなったら、
スタバより断然マクドをおすすめします。)
本当に”酸味のある”コーヒーは、酸っぱくて苦いんじゃなく、
すっきりしててほんのり酸っぱい、感じの味がします。
以上のことを人にしてもらう場合、
けっこう手間がかかるので、当然値段は高くなります。
さらに、お店だと場所代が入るので、
手間がかかってなくても高かったりします。
ホテルのロビーで一杯千円くらいするコーヒーでも
手間をかけてないところ(まずいなーと思うところ)もありました。
そういうときは、とても損した気分になります。
ということで、冒頭のコーヒーのつくり方に戻ります。
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