褒められる怖さ

公開日: 2014-11-20 日記

山や植物は、かっこよさとか、かわいさなんて
気にすることもなくただ存在している。
それがかっこいい、と思ったりもする。


かっこつけること、は、ぼくにとって
小さい頃からなじみのある行動だ。

でも、仲のいい友人には、
ぼくがいかに”かっこよくないか”ということを
よーく知っているやつが多い。
というか、それを見抜いてくれているからこそ、
長いこと友だちをしてきたのかな、と思う。



そして、ぼくがリラックスすればするほど、
”かっこいいこと”や、”かっこつけること”、は
どうでもいいことだと思えるものでもある。

それなのに、かっこつけることがなじみあるのは、
人から良く見られたときの印象を下げるのが怖いから。

たとえば、「さわやか」でも「男前」でも、
「**が上手ですね」でもなんでも。
ぼくを褒める言葉には怖さがある。

ある友人が「褒められると自分の身体が浮いたように
なって、落ちるのが怖くて、すぐに降りようとしてしまう」
ということを言っていたのを思いだす。

本当はカエルなのに、
「白鳥みたいですね」、「きれいな羽根ですね」
と言われてしまったら、
「いや、ほんとうは自分はカエルなんです」
と言い出したり、カエルであることを
理解してもらうために、行動するのは勇気がいる。

相手が勝手に抱いたイメージや印象、
ではあるけども、もっと怖いのは、
そのイメージに合わせて形を変えてしまう
自分自身だったりする。

年中かっこいいと思われないといけない
昔の男性アイドルって大変なんだろうなぁと
勝手な心配をしてみる。

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