「立ち止まる時間をつくる」という仕事
公開日: 2014-12-02 円坐・エンカウンターグループ
ある石切にある家の窓から見える風景。 あの街の中で暮らし、働いているのだと 風景をみて初めて思う。 |
最近、組織や団体に呼ばれて、
”聞きあう場”を開く機会が増えてきた。
年明けには、京都の北の方にある団体で、
「一泊二日の職員円坐(エンカウンターグループ)」の
話が進んでいる。
まだどうななのかわからないけど、
大阪府内の団体でも円坐に興味があるとの話が
ぼくに届き、今度話しにいく予定。
いろんな場に行かせてもらうに付けて思うのは、
「聞いていない」ことによって
どうにも前に進めなくなっている状態が
たくさんあること。
ぼくが思うのは、
そうしたブレーキがかかっている状態で
「上手くやれるやり方や技術」について学んで
アクセルをかけたとしても、
前には進むが続かないし、余計に疲れるんじゃないか、
ということ。
でも、立ち止まって、その場にいる人の声を
聞くのは勇気がいる。
企業であれNPOであれ、効率や生産性が
求められない組織がなくなってきている昨今、
立ち止まるということ自体がとっても怖いことだから。
で、勇気を出して立ち止まれたとしても、
お互いの声を聞けなければ何も変わらないので、
「やっぱり時間のムダだった」ということになる。
そして、「時間を作って話しあうくらいなら、
上手くいくやり方を考えよう」ということになる。
NPOで働いていた頃のぼくは、
そうはいっても、「やっぱり話せば分かるんじゃ・・・」
と思って話をする場をつくっては、分かりあえなくて、
ということを繰り返していたように思う。
たしかに、組織の中で立ち止まることを提案し、
さらに、”聞く”こともするのは難しいから、
今考えればかなりハードルの高いことをしていたものだと思う。
そして今、外の人だからこそ、立ち止まって聞く時間を
つくることができる立場を利用して、
これまで学んだ「聞く」ことを実践している。
毎回、直前になると怖くてしょうがなくなるし、
終わった後も、ガッツポーズしたり、しょぼんとしたり、
いろんな気分になるのですが、他のだれでもない
自分自身として結果を引き受けるってやっぱり面白い。
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