お金の円坐 インタビューから始まる3時間

公開日: 2015-01-08 企画の案内

お金について考えたり、
人と話したり、人から話を聞いたり、
じぶんなりの感触を確かめようと手探りをはじめて、
もう7年ほどになる。

それは、

円坐とか、ミニカウンセリングとかを学びだした頃と、
同じ時期にあたるけれど、
ぼくの中では全く別々のことだった。

7年間でいろんな本を読んだ。

ごく一部を紹介すれば、
E・F・シューマッハーのスモールイズビューティフルにはじまり、
マーシャル・サーリンズの「石器時代の経済学」
ソローの「森の生活」、ミヒャエル・エンデの「エンデの遺言」、
ぼくと同年代であれば「ナリワイをつくる」の伊藤洋志さん、
「ニートの歩き方」のphaさん、
歴史的なおさえも必要だと思ったので、
中沢新一や網野善彦の本も手当り次第に読み込んだ。

それらに加えて、人と会って話をしたり、

お金に関するじぶんの企画の中で見えてきたのは、
「お金とは、人が勝手にいろんなものを重ねてしまう
エネルギーのようなもの」ということ。

その辺りの経緯はこちらに書いています。
・「お金ってなんだろう?」の次にある問い
http://hitotookane.blogspot.jp/2014/11/blog-post_66.html

でも、ぼくにとって大切なのは、

お金の歴史とか、お金の正体を暴くことではなく、
「影響力の大きな「お金」の実態を見たうえで、
目の前の現実をどのように生きていくのか?」
ということでした。

それは、お金が悪いからお金から離れるとか、

「お金から自由になる」ために
お金に不自由しないようになる(好かれる)、とか
そういうことではなく、
「お金ってこういうものか」
「じぶんってお金とこんな付き合いしてるんだ」ということを、
ちゃんと見て、聞いて、話す(放す)ということ。

あれ?ここまでくると、

円坐とか、ミニカウンセリングでやっていることと、
なんだかつながって来るような気もします。

暮らすこと、働くこと、生きること、の中で、
「じぶんにとってお金って何か」

ということを知ることは
30代という日々の営みにまみれて生きていく僕にとって、
外したくても外せない、最重要な問いなのです。

切り取られた意味や理解を得たいのなら、

本を読んだり、問いを細かくして
考えたりすればよいのでしょうが、
残念ながらぼくに関心があるのは、
じぶんもお金も丸ごと全部を射程に置いた、
全体性のある視界を得ること。

さて、そんなことをどうしたらできるのか、
というと、
坐やミニカウンセリングの力を借りるしか、
今のぼくには手持ちのカードがありません。
が、その二つこそが、
まさにぼくのやりたいことを形にするために、
もっとも必要な装置だったのだと、つくづく思うのです。

あとは、きてみてのお楽しみ。
ぼく自身も、当日なにが起こるのか、

どんな展開になるのか全く予想のつかないところが、
この企画を続けていきたいと思う一つの原動力になっています。

ぜひ、一度遊びにお越し下さい。

小林けんじ


当日やることは2つです。

1)小さなお金の相談会

集まった人の中からお一人、
15分間お金について話をしていただきます。
お話の間、録音していた音源を一緒に聞き、
15分の間に何が起こっていたのか検証します。

この手法は、橋本久仁彦さんの開いている
「ミニカウンセリング」に触発されています。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://enzabutai.com/information.html#/detail/6943443932962387751

ミニカウンセリングでもそうなのですが、
これは、話をしていただいた方の課題や問題を
分析し、解決するような取組みではありません。
たった15分の間だとしても、その方が本当に
”自由に”ご自身について話していくとき、
何が起こっているのかを一緒に目撃していきます。



2)お金の円坐

話し合いの内容、順番、方法、目的などを
設定せず、集まった方と、ただ一緒に時間を過ごします。

「小さなお金の相談会」を聞いた直後なので、
「聞いてみたいこと」や「感想」、
「思い浮かんだこと」などを話してもいいですし、
全く関係がないと思えることでも、話したければ
お話ししていただくことができます。
話すことがなければ、聞き手のまま過ごして
いただいてもかまいません。



◎日程 
     2015年2月17日(火)19時~22時
     2015年3月3日(火)19時~22時
     2015年3月17日(火)19時~22時
     2015年3月31日(火)19時~22時


◎会場  スタジオCAVE
◎参加費 各回2千5百円(通しでのご参加は1万円)
◎定員  8名

◎申込・問い合わせ先:
   E-mail fenceworks2010■gmail.com(■を@に変換してご利用ください)
   TEL・FAX 06-6568-9700(フェンスワークス)
   ※事務所不在の時間もあり、できるだけE-mailでお願いいたします。
   
◎主催・世話人:小林けんじ




◎山本明日香からの紹介文

フェンスワークス 山本 明日香が、
今回の企画の紹介をしてくれた文章を転載いたします。
========
最近、なぜか私自身新しいイベントを
企画するということが出来る感じじゃなくなってきた。

特に、何かを「出来るようになろう!」
という動きに対して、疲れてしまうようになってきた。


たくさん届くワークショップの招待を見ても、
スキルや資格や何かを出来るようになる方向へ後押しされ、
出来るようになった人がまた「学びましょう!」と
学 ぶ人を集めるような動きをしているのを見たりすると、
「元気でいいなー」と思う反面、
ついていけない感じがしてしんどくなる。

というのもきっと、
長年ピアノを「弾けるようになろう!」としてきて
感じている周りの人との切り離され感があったり、
大阪に来てから4年間
「自立して生活 できるようになろう!」と頑張ってきて、
走り続けて疲れてしまっている最近なので、
頑張る方向の動きについていけなくなっているのかも知れない。

そんな中でも、面白くて毎回行っているワークショップもある。

例えばけんちゃんの「お金の円坐」。
毎回参加していて面白いなーと思うのだけど、
それは「お金を好きになりましょう!」とか
「お金と仲良くなりましょう!」という
何か自分でないものになろうとしたり、
出来るようになったりしていく動きが全くないから。

むしろ、言葉を十分に聴いて、
起こっていることをただそのまま見ることで、
何かになったり出来るようになったりする必要がないことを
確認している気がす る。

それは「お金と仲良くなりましょう!」
とかいう勢力の勢いを減退させ、
前のめりになる動きは静まって、
言うなれば今ここで充足する方向へ向かう。

もう ちょっと言うと、
「お金を好きになりましょう!」
というワークショップには今後二度と行かなくてもよくなる、
ということ。ふふふ!これは傑作だ^^

まぁでも、毎回「そうなんです」とは言えない。

次回はどうなるのか?誰が来て何を喋るのか?

また何もする必要がないことを確認することになるのか?
…わからない。

だから次も楽しみで、見てみたいと思ってしまう。

これはまんまとけんちゃんの思う壺にハマっているのかも知れないけど、

「お金の円坐」、2月から全5回、私はばっつり参加します。

よければご一緒しませんか♪みなさまと視界を共有できれば幸いです^^
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