森洋介にきく その1
公開日: 2015-01-16 円坐・エンカウンターグループ
「なんやろこの“静けさ”、みたいなのが、すごく印象に残ってる。」
小林:今日はモーリーに、西光義敞さんとか、くにちゃん(橋本久仁彦さん)とか、これまで出会ってきた人のことを聞かせてもらいたいなーと思ってます。
森:20年前やね。(笑)
何でそこを確認したいの?
小林:くにちゃんの話に出てくる西光義敞さんという名前は聞いたことがあるし本も読んだんだけど、会ったことはないし、どんな人なのかなぁという興味があるのが 一つかな。以前、ヒロシマの円坐と縁坐舞台の旅の途中に偶然そんな話を聞けて、とっても面白かったので、続きというか、もうちょっと詳しく聞かせて欲し い、という感じかな。
森:そういや楽しくしゃべってたね、あのとき。
小林:くにちゃんからは直接、エピソードとか含めていろいろ聞いてる気がするんだよね。でも、今フェンスワークスで一緒にやってるモーリーも、西光さんと直接話していたというのを聞いて、モーリーから見てどうだったのかを聞きたくなりました。
森:うん。西光先生のことをどこまで語れるかと言うと、自信が無くて、僕の中では雲の上の存在だと思いながら接していたところがあったので。
なので、おもしろいかはともかく、たどっていくと、龍谷大学のカウンセリング研修課程か何かで、くにちゃんに紹介された非構成のグループがあって、(最初にあったときに)そこで世話人の一人として坐ってはったんやな、西光先生が。
胃の摘出手術を受けられた後だと思うんだけど、非常にやせたおじいちゃんがじーっとすわってる。(グループでは)柔らかーい、やさしーい声で、「どうぞ」っておっしゃったあと、じーっと、じーーーっと坐ってるだけなんよ。
それがねー・・・じーとすわってるところが、ずっと目をつぶってるので、起きてるのか寝てるのかわからへんねん。(笑)という坐り方が気になって気になって、ずーっと、なんやろこの“静けさ”、みたいなのが、すごく印象に残ってる。
僕ずーっと言ってるもん、あんなおじいちゃんになりたいって、
小林:それ見たのは20さいごろ?
森:そうそう、21とか2かな、それは明確にあるね。「あんな坐り方ができるようになりたい。」みたいなのは。ずーっと目をつぶってんねんけど、どっかでヒュッとまぶたが開く、で、ボソっとなんか言わはる。でもそれがもう、ドンピシャ、みたいな。(笑)
そこ、「そうよね、そこ、そこは絶対聞き逃したらあかんよね。」っていうとこ、ボソボソボソっと、その言葉ひろって、もう一回確認しはんねんけど、もう、こっちは背筋スーーーって伸びる。(笑)
ほんとに、なにをやるわけでもなく、「絶対にここは外したらあかんなーっ」ていう言葉をポツポツと確認しはる。その質感がたまらんかったんよ。「多くの言葉はいらない、そこだけ確認できればいい」っていう、感じ。
ぼくの中では、あとから“沈黙は大事”とかさ、理屈で言ったらしょうもない理屈になるけど、あの、あの“研ぎすまされた静寂”はもう、「ほんとに多くの言葉はいらないな、それができるだけ静かな時間が流れるのが非構成のエンカウンターやな」いう感じがする。
そんな体験をしてる。
小林:今日はモーリーに、西光義敞さんとか、くにちゃん(橋本久仁彦さん)とか、これまで出会ってきた人のことを聞かせてもらいたいなーと思ってます。
森:20年前やね。(笑)
何でそこを確認したいの?
小林:くにちゃんの話に出てくる西光義敞さんという名前は聞いたことがあるし本も読んだんだけど、会ったことはないし、どんな人なのかなぁという興味があるのが 一つかな。以前、ヒロシマの円坐と縁坐舞台の旅の途中に偶然そんな話を聞けて、とっても面白かったので、続きというか、もうちょっと詳しく聞かせて欲し い、という感じかな。
森:そういや楽しくしゃべってたね、あのとき。
小林:くにちゃんからは直接、エピソードとか含めていろいろ聞いてる気がするんだよね。でも、今フェンスワークスで一緒にやってるモーリーも、西光さんと直接話していたというのを聞いて、モーリーから見てどうだったのかを聞きたくなりました。
森:うん。西光先生のことをどこまで語れるかと言うと、自信が無くて、僕の中では雲の上の存在だと思いながら接していたところがあったので。
なので、おもしろいかはともかく、たどっていくと、龍谷大学のカウンセリング研修課程か何かで、くにちゃんに紹介された非構成のグループがあって、(最初にあったときに)そこで世話人の一人として坐ってはったんやな、西光先生が。
胃の摘出手術を受けられた後だと思うんだけど、非常にやせたおじいちゃんがじーっとすわってる。(グループでは)柔らかーい、やさしーい声で、「どうぞ」っておっしゃったあと、じーっと、じーーーっと坐ってるだけなんよ。
それがねー・・・じーとすわってるところが、ずっと目をつぶってるので、起きてるのか寝てるのかわからへんねん。(笑)という坐り方が気になって気になって、ずーっと、なんやろこの“静けさ”、みたいなのが、すごく印象に残ってる。
僕ずーっと言ってるもん、あんなおじいちゃんになりたいって、
小林:それ見たのは20さいごろ?
森:そうそう、21とか2かな、それは明確にあるね。「あんな坐り方ができるようになりたい。」みたいなのは。ずーっと目をつぶってんねんけど、どっかでヒュッとまぶたが開く、で、ボソっとなんか言わはる。でもそれがもう、ドンピシャ、みたいな。(笑)
そこ、「そうよね、そこ、そこは絶対聞き逃したらあかんよね。」っていうとこ、ボソボソボソっと、その言葉ひろって、もう一回確認しはんねんけど、もう、こっちは背筋スーーーって伸びる。(笑)
ほんとに、なにをやるわけでもなく、「絶対にここは外したらあかんなーっ」ていう言葉をポツポツと確認しはる。その質感がたまらんかったんよ。「多くの言葉はいらない、そこだけ確認できればいい」っていう、感じ。
ぼくの中では、あとから“沈黙は大事”とかさ、理屈で言ったらしょうもない理屈になるけど、あの、あの“研ぎすまされた静寂”はもう、「ほんとに多くの言葉はいらないな、それができるだけ静かな時間が流れるのが非構成のエンカウンターやな」いう感じがする。
そんな体験をしてる。
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