じぶんの身体を理解するのは、大切な道具を手入れするのに似ている

公開日: 2015-01-21 暮らし

朝食、ではなく、朝昼兼用の軽食。
個人で仕事をするようになって、食べる時間に
融通がきくようになってからはこんなパターンも増えた。


「朝ごはんをしっかり食べると一日が快適に過ごせる」
 という言葉について、前々から疑いの目を向けていた。


理由は、
家でごはんとみそ汁と納豆を作って食べたり、
どこかの店で朝定食というものを食べたり、
旅行先で”しっかりした”朝食を食べたりすると、
必ずと言っていいほど、眠くなるから。

食べ過ぎているときもあったけれど、
たんに身体が重くなる、とかではなく、
強烈な眠気が午前中に襲ってくるので、
これは何かおかしいな、と思ったのが20代後半。

今、朝ごはんはお腹が空いていれば、
パンかお茶漬けなどを食べるけれど、
だいたいはフルーツと暖かい飲み物を飲むくらい。

こうしてから、午前中に眠くなる、ということは
全くなくなった。
お昼になれば、お腹がちょうど空いてきて、
食べたい欲求が強くなるのでそのときにしっかり食べる。

そういえば、空腹というものの捉え方も、
以前とは随分と変わった気がする。
前は、お腹がすいたらすぐに満たさなければならない、
活力が低下してしまう、と思っていたけれど、
今は、空腹のときこそ、からだが目覚めて活性化している、
と思うようになったので、空腹感を楽しんでいる。

おかげで、ここ数年は以前より平均体重が5キロほど
低いところで推移しているので、周りからは
「ちゃんと食べてる?」とか、心配をされることが
あるけれど、その辺りは長くなるので、別の日に書く。


ちなみに、風邪について書いた記事でもそうですが、
こういうことを書くときのぼくのスタンスは、
ぼくの個人の体験のみを証拠として書くこと。
いわゆる「科学的な根拠」はないけれど、
特に必要とも思っていないのでつけていない。

「理論上はこうしたら健康になりますよ」という話が
ぼくの身体に全て良い効果を生むなら、そもそも
朝ごはんを食べることについて悩んだりしない。
西洋医学の常識では測れない回復の症例があるのも、
人によって身体の扱い方が違うから、ではないか。

じぶんの身体のことは、じぶんで試行錯誤しなければ、
分かるはずがない。それは、その人の生活のすべてが
身体に影響するから。

いろいろ実験していると、部屋の掃除とか、
お風呂の入り方とか、仕事のストレスとか、
食べものの食べ方とか、いろんなことが複雑に混ざって、
じぶんの身体に影響していることを実感する。

朝食の話もそのひとつ。

だからって、健康になるためにもっと頑張って
実験をしようという気にはならない。
それは、たんに、じぶんの身体のことを理解するのが、
大切にしている道具を手入れするような感じがして
嬉しいからなんだと思う。












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