意味の外と中のたたかい

公開日: 2015-01-23 日記

ゼミのときに発見してビックリしたのは、本を入れている箱の絵が
表、裏、背表紙、とつながっていること。
つなげてちゃんと見るには、本を入れる箱が3つ揃わないといけない。
ゼミでは偶然3つそろったので、見ることができた。
けれど、写真は撮らなかったので、この写真は普通の箱の表の絵。

年末に行ったモモの講読ゼミの感想で、
大谷さんが書いた文章を読んだ。

自分の世界を説明する言葉ができた感じがして嬉しかった。

嬉しいから、いろんなところで
意味の外にある言葉、とか、意味で区切られた世界、
ということを言っている。

そして、筆が進むので
ここでもその言葉を使って何か書いてみる。
 


意味の外にあるものは、はかなく、そしてもろい。

意味で区切られた世界に入れられた瞬間、
その世界の重力にさらされて、
意味の外にあったころのそれとは違うものになってしまう。

うまく例えられる言葉が見つからないけれど、
言葉にしてしまった瞬間に、味わいがなくなるようなことって、
世の中にあると思う。

経済活動を中心にした組織では、
意味のあることを、できるだけたくさんして、
意味の無いことを、できるだけ少なくする。
意味のあることはたくさん話されるけれど、
意味の無いことはできるだけ話さない。

効率や成果、達成を中心にしたら、
当たり前の話なんだけど、
そうして世界は意味以外のものを失っていく。

まるでモモの住んでいた街に、灰色のおとこたちが
広がっていったように。




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