誰かのための宝石より、"あなた"のための石ころが欲しい。
大学時代に一人旅をしたインドで撮った写真。 バターボール、という特大の石ころ。 |
先日、
「じぶんが最初に感じたものを、
何度も何度もふるいにかけて、ようやく人に話す。
ということをずーっとしてきた気がする。」
と言う人がいた。
ぼくもそういうことをしてきたし、
今でもしていると思う。
そしてその人はこんな言葉を付け足した。
「最初に感じた大きな固まりは、
どんどん細かくなって、
最後の最後にはきれいな宝石のようなものになる。
けれど、その宝石は、私が最初に感じた感覚とすごく
遠くにあって、違うものになっているんだと思った。」
ふるいにかけられて磨かれた言葉は、きれいで美しい。
きっとそれは、
誰にでも通じる価値のあるものになるんだろう。
けれど、
「あなた」に届けたい言葉なら、”誰かのため”の美しさはいらない。
「じぶん」を丁寧に伝えたいのなら、”誰かのため”の価値はいらない。
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