誰かのための宝石より、"あなた"のための石ころが欲しい。

公開日: 2015-01-31 詩(うた) 日記

大学時代に一人旅をしたインドで撮った写真。
バターボール、という特大の石ころ。


先日、
「じぶんが最初に感じたものを、
何度も何度もふるいにかけて、ようやく人に話す。
ということをずーっとしてきた気がする。」

と言う人がいた。

ぼくもそういうことをしてきたし、
今でもしていると思う。





そしてその人はこんな言葉を付け足した。

「最初に感じた大きな固まりは、
どんどん細かくなって、
最後の最後にはきれいな宝石のようなものになる。
けれど、その宝石は、私が最初に感じた感覚とすごく
遠くにあって、違うものになっているんだと思った。」

ふるいにかけられて磨かれた言葉は、きれいで美しい。

きっとそれは、
誰にでも通じる価値のあるものになるんだろう。

けれど、
「あなた」に届けたい言葉なら、”誰かのため”の美しさはいらない。
「じぶん」を丁寧に伝えたいのなら、”誰かのため”の価値はいらない。

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