森洋介にきく その4

公開日: 2015-01-19 円坐・エンカウンターグループ

たんに“構成しない”だけで「非構成の場」にはならない

小林:今から一時間は非構成の源流を辿る座談会として、森洋介に聞くというタイトルで行っております。今から一時間、お聞きいただければと思います。

普段考えていることを言葉にするのは難しいことなんですが、こうやってインタビューという形で、さらにお客さんもいる舞台形式だと、圧力が高まる感じがし ていています。その圧力を利用して、ケチャップでもマヨネーズでもいいんだけど、ギュッと押して出す感じで言葉になればいいなと。(笑)

 何が出てくるかはわからないけど、モーリーがこれまで生きてきたというだけで、中身は充分に詰まっていると思っているので、出るに任せて話してもらうのを聞けるだけで十分嬉しいなーと思っています。そう言う意味で、聞かせてもらいたいなと思ってます。

森:えー、いわゆる「エンカウンターグループ」というと、非構成のエンカウンターグループのことだと、でそれに対して、「構成的グループエンカウンター」とい うのがあるので、「非構成」と言えばエンカウンターグループのことを指すんだ、という感じに世の中ではなっている。

だけど、えーと、思いきって言うと、非構成のエンカウンターグループという名前がついていたとしても、それが本当に非構成の場とそうじゃない場がある感じがしていて、、、その辺はけんちゃんはピンと来る感じかな?

小林:いわゆるエンカウンターグループと呼ばれているところのこと?体感したことは無いんだよね。話には聞いたことはあるんだけど。ぼくは、くにちゃんか、フェンスワークスのつながりのある人のところしか行ったことが無いので。

森:ぼくも、くにちゃん、から入っているので、ほとんどの体験はくにちゃんから始まったり、西光先生から、ということになるんだけど・・・これ録音してんやなー、けっこうきわどいこと言いそうだけど・・(笑)

えー・・・うん。

体験してきた中で、「ただたんに輪になる」、そして「課題も無い」という形は非構成のような場でも、始まってみると、くにちゃんのやってるような非構成感 の無い場というのがいくつか体験してきた。だから、「非構成の源流をたどる」と言った場合、今我々が触れてきているような「非構成」の源流をたどろうとす ると、単純に、教科書的にエンカウンターグループの源流を辿るのとは違うなーと思っていて、とりあえずはそのことが言いたいんだなと、言いながら分かって きました。

で、ぼくも教科書的な説明を授業でするときに、「テーマ」、「討論する人数」、「時間一人何分」とかを決めてやっていくのが構成で、そして、自由に話をする、フリートーキングが非構成だ、という教科書のそのままの説明を使って言ったりしたことがある。
 だけど、全然自分の中でもしっくりきてなくって、非構成というのはフリートークとかそんなんじゃない。フリートークというのは、フリーにトークしましょうと言う構成をしているので、ぜんぜん非構成の質感があらわれないと。

非構成の場と名前をつけられて行われていた場、ずーっとぼくが体験してきた場というのは、輪になって座って、そこで何かに丁寧に触れていこうとする場というのが僕にとって非構成と名付けられた場だなーと思う。

「丁寧」というのは、ほんとうにしずかーに耳を澄ましている感じの、こう背中の曲がった西光先生がじーーっと座って、おじいちゃんがずーっとこう耳を澄ま している様子、この質感で決まって行くものだなーという気がしているので、「構成していないもの」という形のことを非構成と言ったら全然伝わらないなーと 言う感じがしています。

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