テレビの無い生活を8年してみた
公開日: 2015-01-25 暮らし
テレビを捨てたあと、一時期NHKオンデマンドにはまった。 制作者が真摯に力を込めて作った番組は、やっぱりおもしろい。 |
僕の家にはテレビがない。
今から8年ほど前に思いきって捨てた。
理由は、当時住んでいた家が狭かったのと、
夜中にテレビをダラダラ見るのが嫌だったから。
テレビが無くなって困ったことは・・・ほとんどない。
感じたことのある周りとのギャップ、をしいてあげれば、
・流行のギャグをマネしている人がいても分からない。
・世の中で流行っている商品のことが分からない。
・知り合いがテレビに映る、と聞いてもすぐに見れない。
ということくらい、でも、どれも困りはしない。
テレビを捨ててすぐは、
「サッカーワールドカップの生放送を見れないのが残念」
と思って、その時期だけパブリックビューイングにいったり、
友人の家で見ていた時期もあった。けれど、
何年か経って、「そこまでサッカーが好きじゃない」
ということに気づいて、今では全く見なくなった。
たぶん、テレビがあるときはCMとか、ニュースを見て
興味を「持たされて」いたんじゃないかと思う。
そう思ったのは、今年のお正月。
実家に帰るとテレビがついているので、
一年でゆいいつ、何時間もテレビを見るのがこの時期。
家族で食事をしたり、話しているときにテレビの音が聞こえると、
気になって振り返っているじぶんがいた。
ずーっとテレビを見ていると、
「こういう商品がいいですよ」
「こういう生活がいいですよ」
「こうなりたくはないですね」
というメッセージが常に発信されていて、
”映像を見させようとする感じ”と、”勝手に送られるメッセージ”、
その両方に「振り向かされている」じぶんに気づいた。
テレビを捨ててしばらくは、
「一年で一回のことだし、思う存分テレビを見よう」
と思っていたから、そこまでのことは感じなかったけれど、
8年経って”テレビのある空間”が与える影響に
敏感になったのかもしれない。
そしてこの「振り向かされる感じ」は、
普段から慣れていないと結構疲れる。
なにせテレビがついている間はずーーっと
振り向かせようとしてくるので、「見ないようにしよう」
と思って、あえてテレビの反対側を見るようにしていても、
ついつい耳と目がテレビに向かってしまう。
逆に、この刺激に慣れていれば、
それほど興味がないことでも関心を持ってしまうくらいには
強力な影響があるんじゃないかと思う。
そんな影響を受けるのが嫌になって、
試しに、今年の正月はできるだけテレビを消すようにした。
結果、なんとなく家族の会話が増えた。
年に一回なら、こっちのほうがいいかな。
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