お金のインタビュー 大谷隆さん その4
公開日: 2016-03-05 お金
「生活の事に気を配る必要の無いような人にチャンスが集まる。っていうのは、時々思う。怖くなる。」
大谷:あと、お金で怖いのは、生活費のお金って高々年間数百万って言うお金なんだけど、でもそれがすごい死活問題になる。でも、ちょっと規模の大きい会社 だったら年間の予算は一億あったりする。一億から見たら100万円なんか1%だけど、生活は100万円で生きるか死ぬかというところにあるのに、1億から するとそういう感覚はない。でも同じお金でつながっているから、何かちょっと怖い感じがする。吹き飛ぶ感じがする。
「1億3千万で見積りしてたんですけど、1億2千万しか出せないんですよー。」とか、ありえそうだけど、でも一千万だよ!?
生活ができるということと、お金を稼ぐという事は切り離されていいと思う。どんな人でも一定の生活はできるんだっていう上で、いろんな事業を展開しないと 足下見られたら崩れるよね。例えば年間1千万給料もらってる人と2百万しかもらってない人がいたとして、ここに1億円の仕事があります、と。これをどっち に発注するかというときに、「清算払いです。」って言われた瞬間にもう決まるんよ。それ、変じゃん。そういう風にチャンスっていうのは偏ってる。
生活の事に気を配る必要の無いような人にチャンスが集まる。っていうのは、時々思う。怖くなる。
大谷:それを思ったのはネットカフェ難民のことを聞いたとき。あれ、仕事の面接とか行かなきゃいけないんだけど、寝られなくて、3日くらい続くともうろう としてくるんだって。そうすると面接行ったって、ろくな答えができなくて、どんどん悪循環になってく。それって、ちゃんとしたところで寝てれば問題無いと 思って。それだけの違いなのに、その基盤の部分がないだけで違いが出てしまう。でそういうことが自分に起こりうると考えたら怖い。
小林:最近、ニートの人が出している本(pha著「ニートの歩き方」)を読んだんだけど、結構言ってる事わかるなと。発想とかアプローチは違うけど、今取り組もうとしている事は変わらない気がした。
大谷:あんまり変わんない。そうではだめだって思い込んでる人が多いとしんどい、っていうだけなんじゃないかなって思いつつある。
小林:たぶん、僕らが生まれる前、特に昭和あたりで人生観が色々と上書きされてった気がする。
大谷:されてたされてた、高度経済成長は強烈に多分。
小林:だから、老後にはこれくらい蓄えが必要です、とか、金銭的な価値観である程度統一しとかないと、GDP伸びて行かないもんね。「全部お金で考えましょうよ。」みたいな合意が得られ、邁進していった時期があったのかなと思う。
大谷:あったはずだよ。でもそれは高々50年くらいの話。半世紀、一世代ちょっとの人しか享受してない価値観。
小林:でも、僕らにとってはその価値観が全てだもんね。僕らの親の世代もその価値観だし。
大谷:社会を作るというのは、そのときの常識とか、価値観を作るってことだと思う。昭和初期とか、明治・大正とか、そんなに多くの人がサラリーマンをして いたわけじゃない。だから、お金をたくさん持っている人は一部で、家族の一人が給料稼いできたら10何人くらいの人がその下に養われていた、使用人とかを 含めて。
小林:書生とかね。
大谷:そういうのが、サザエさんとかになると、波平さんとマスオさんが会社に行って稼ぐようになる。で、今は一人、自分の分を自分で稼ぐようになった。そ れだけで仕事観とか全然違う。みんな働かなきゃいけないっていうのは、昭和初期の頃には無かったはずなんよ。実際に働いてない人の数が多かったわけで。
大谷:あと、お金で怖いのは、生活費のお金って高々年間数百万って言うお金なんだけど、でもそれがすごい死活問題になる。でも、ちょっと規模の大きい会社 だったら年間の予算は一億あったりする。一億から見たら100万円なんか1%だけど、生活は100万円で生きるか死ぬかというところにあるのに、1億から するとそういう感覚はない。でも同じお金でつながっているから、何かちょっと怖い感じがする。吹き飛ぶ感じがする。
「1億3千万で見積りしてたんですけど、1億2千万しか出せないんですよー。」とか、ありえそうだけど、でも一千万だよ!?
生活ができるということと、お金を稼ぐという事は切り離されていいと思う。どんな人でも一定の生活はできるんだっていう上で、いろんな事業を展開しないと 足下見られたら崩れるよね。例えば年間1千万給料もらってる人と2百万しかもらってない人がいたとして、ここに1億円の仕事があります、と。これをどっち に発注するかというときに、「清算払いです。」って言われた瞬間にもう決まるんよ。それ、変じゃん。そういう風にチャンスっていうのは偏ってる。
生活の事に気を配る必要の無いような人にチャンスが集まる。っていうのは、時々思う。怖くなる。
大谷:それを思ったのはネットカフェ難民のことを聞いたとき。あれ、仕事の面接とか行かなきゃいけないんだけど、寝られなくて、3日くらい続くともうろう としてくるんだって。そうすると面接行ったって、ろくな答えができなくて、どんどん悪循環になってく。それって、ちゃんとしたところで寝てれば問題無いと 思って。それだけの違いなのに、その基盤の部分がないだけで違いが出てしまう。でそういうことが自分に起こりうると考えたら怖い。
小林:最近、ニートの人が出している本(pha著「ニートの歩き方」)を読んだんだけど、結構言ってる事わかるなと。発想とかアプローチは違うけど、今取り組もうとしている事は変わらない気がした。
大谷:あんまり変わんない。そうではだめだって思い込んでる人が多いとしんどい、っていうだけなんじゃないかなって思いつつある。
小林:たぶん、僕らが生まれる前、特に昭和あたりで人生観が色々と上書きされてった気がする。
大谷:されてたされてた、高度経済成長は強烈に多分。
小林:だから、老後にはこれくらい蓄えが必要です、とか、金銭的な価値観である程度統一しとかないと、GDP伸びて行かないもんね。「全部お金で考えましょうよ。」みたいな合意が得られ、邁進していった時期があったのかなと思う。
大谷:あったはずだよ。でもそれは高々50年くらいの話。半世紀、一世代ちょっとの人しか享受してない価値観。
小林:でも、僕らにとってはその価値観が全てだもんね。僕らの親の世代もその価値観だし。
大谷:社会を作るというのは、そのときの常識とか、価値観を作るってことだと思う。昭和初期とか、明治・大正とか、そんなに多くの人がサラリーマンをして いたわけじゃない。だから、お金をたくさん持っている人は一部で、家族の一人が給料稼いできたら10何人くらいの人がその下に養われていた、使用人とかを 含めて。
小林:書生とかね。
大谷:そういうのが、サザエさんとかになると、波平さんとマスオさんが会社に行って稼ぐようになる。で、今は一人、自分の分を自分で稼ぐようになった。そ れだけで仕事観とか全然違う。みんな働かなきゃいけないっていうのは、昭和初期の頃には無かったはずなんよ。実際に働いてない人の数が多かったわけで。
(その3はこちら)
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