お金のインタビュー 大谷隆さん その1
公開日: 2016-03-05 お金
「何年か前まではお金の事を考えたくなかった。というよりお金が嫌いだった。」
小林:お金と生き方と聞いて浮かぶものとかありますか?
大谷:・・・昔、というか、何年か前まではお金の事を考えたくなかった。というよりお金が嫌いだった。お金を基準に物事を組み立てていったりするのが好きじゃなかったし、やりたいと思わなかったし、苦手だった。
初めての仕事が編集プロダクションで、営業と制作っていう部門分けがあって完全に分かれていた。僕のいた会社では制作側はお金のことを考えなくて良かっ た。考えるとアイデアがその時点で切られちゃうので、とりあえずお金のことは考えずに面白いものを考えるのが仕事、っていう部署だった。だから、当時は自 分のやってる仕事がどれくらいのお金になってるのかとか、考えたことがなかった。(笑)
最終的に「でもまあそれでは上手く行かないよね。」ということになって、僕はその会社に予算書を制作に回してくれっていう交渉をして、連携をとるようになってスムーズになってくんやけど、その時は「お金のことを知ってないとだめだな」みたいな結論にはなった。
小林:お金の事をしってないとダメだなと。
大谷:うん。知ってないと・・・問題が出る。笑
小林:問題があったんだ。
大谷:進めて行くと見積りと全然違うことになってたりするんよ。再見積もり出したら大幅に金額が跳ね上がってたりしてて、「なんですかこれは?」っていうことになる。笑
でもね。しょうがないやんと思って。やっていくうちに最初の企画と全然違うようになっていくし、それをクライアントも求めたりする。「あ、そうですよね。 こうやった方がいいですよね。」ってやってるうちに、ものすごい経費になっていて、その分いい記事になって評価は上がってるんだけど、見積もり的にはこれ だけしかない、っていうことになって。
小林:そのときが、お金が嫌だったとき?
大谷:そう、お金についてあんまり考えたくなかったときかな。
学生時代ってほんとお金が全然なくって。(学生をしていたのは)バブル期なんだけど、世の中的にはバブルになってても、僕ら関係なかった。パン屋にパンの耳をもらいに行ったりしてた。笑
で、バブルが終わった瞬間に就職だったから、すごいギャップが大きかった。60人採用してた会社が0人になったりしたから。「これは就職できん。」ということで僕は大学院に進学するんだけど、だからずっとお金がなくて、あんまりお金の事も考えたくなかった。
会社を辞めてNPOで働くようになったんだけど、そのときにお金が必要だというのは逆によく分かった。僕のいたNPOでは伝票書きまで各担当がやるんよ。 そんなん(会社で勤めていた頃は)やったことなかった。実際に現金の授受をしたり、通帳から伝票起こして、経理に行くっていうことまでやらなきゃ行けなく なって、NPOに入ってすごくお金を触るようになった。笑
その辺は意識が変わったかな。変えられたというかね。そうやね、(NPOでの仕事は)出版関係やったんやけど、「売上が上がってない」「販売何とかしろ」って言われたり、そういう経験もあんまりなかったよね。
要は「お金がこれだけ足りてない。」って言う話をされて、ほんとにNPOに入って初めてお金のことを考えたりやったりしなきゃならなくなった。だから、NPOお金考えなくていいって言うのは逆だよねって。笑
小林:NPOに入ってからお金の事を。(笑)世の中のイメージとは逆だね。(笑)
大谷:だから多分、大手の会社の開発職の人とかお金気にしてないよね。現場もあんまり気にしてないんじゃないかな、制作とか。で、一部の人がお金を管理しているというか。
ほんとにお金の事考えずに仕事ができた、前の会社のときは。
「これ絶対インタビュー30人取った方が面白いですよ。」とかいって、30人インタビュー取ったりしてたんよ、一本の記事でね。笑
後で経費だけですごい値段になるんだけど、結果的にはすごく評価を受けて、800字くらいの原稿で10万とか、破格の見積もりが取れた。
クライアントとやってくなかで、「もうちょっとここ掘り下げて、現場の人に取材行った方がいいんじゃないですか?」「ああそうですねー」ってなって、 「じゃあセッティングするから」っていう感じで好き放題やってた。そしたら、一本1万5千円とかいう見積もりが20倍くらいになっちゃった。笑
楽しいのは楽しかったよね、そういうの。お金考えたらできなかったんじゃないかなー。そう言う意味では。
小林:お金と生き方と聞いて浮かぶものとかありますか?
大谷:・・・昔、というか、何年か前まではお金の事を考えたくなかった。というよりお金が嫌いだった。お金を基準に物事を組み立てていったりするのが好きじゃなかったし、やりたいと思わなかったし、苦手だった。
初めての仕事が編集プロダクションで、営業と制作っていう部門分けがあって完全に分かれていた。僕のいた会社では制作側はお金のことを考えなくて良かっ た。考えるとアイデアがその時点で切られちゃうので、とりあえずお金のことは考えずに面白いものを考えるのが仕事、っていう部署だった。だから、当時は自 分のやってる仕事がどれくらいのお金になってるのかとか、考えたことがなかった。(笑)
最終的に「でもまあそれでは上手く行かないよね。」ということになって、僕はその会社に予算書を制作に回してくれっていう交渉をして、連携をとるようになってスムーズになってくんやけど、その時は「お金のことを知ってないとだめだな」みたいな結論にはなった。
小林:お金の事をしってないとダメだなと。
大谷:うん。知ってないと・・・問題が出る。笑
小林:問題があったんだ。
大谷:進めて行くと見積りと全然違うことになってたりするんよ。再見積もり出したら大幅に金額が跳ね上がってたりしてて、「なんですかこれは?」っていうことになる。笑
でもね。しょうがないやんと思って。やっていくうちに最初の企画と全然違うようになっていくし、それをクライアントも求めたりする。「あ、そうですよね。 こうやった方がいいですよね。」ってやってるうちに、ものすごい経費になっていて、その分いい記事になって評価は上がってるんだけど、見積もり的にはこれ だけしかない、っていうことになって。
小林:そのときが、お金が嫌だったとき?
大谷:そう、お金についてあんまり考えたくなかったときかな。
学生時代ってほんとお金が全然なくって。(学生をしていたのは)バブル期なんだけど、世の中的にはバブルになってても、僕ら関係なかった。パン屋にパンの耳をもらいに行ったりしてた。笑
で、バブルが終わった瞬間に就職だったから、すごいギャップが大きかった。60人採用してた会社が0人になったりしたから。「これは就職できん。」ということで僕は大学院に進学するんだけど、だからずっとお金がなくて、あんまりお金の事も考えたくなかった。
会社を辞めてNPOで働くようになったんだけど、そのときにお金が必要だというのは逆によく分かった。僕のいたNPOでは伝票書きまで各担当がやるんよ。 そんなん(会社で勤めていた頃は)やったことなかった。実際に現金の授受をしたり、通帳から伝票起こして、経理に行くっていうことまでやらなきゃ行けなく なって、NPOに入ってすごくお金を触るようになった。笑
その辺は意識が変わったかな。変えられたというかね。そうやね、(NPOでの仕事は)出版関係やったんやけど、「売上が上がってない」「販売何とかしろ」って言われたり、そういう経験もあんまりなかったよね。
要は「お金がこれだけ足りてない。」って言う話をされて、ほんとにNPOに入って初めてお金のことを考えたりやったりしなきゃならなくなった。だから、NPOお金考えなくていいって言うのは逆だよねって。笑
小林:NPOに入ってからお金の事を。(笑)世の中のイメージとは逆だね。(笑)
大谷:だから多分、大手の会社の開発職の人とかお金気にしてないよね。現場もあんまり気にしてないんじゃないかな、制作とか。で、一部の人がお金を管理しているというか。
ほんとにお金の事考えずに仕事ができた、前の会社のときは。
「これ絶対インタビュー30人取った方が面白いですよ。」とかいって、30人インタビュー取ったりしてたんよ、一本の記事でね。笑
後で経費だけですごい値段になるんだけど、結果的にはすごく評価を受けて、800字くらいの原稿で10万とか、破格の見積もりが取れた。
クライアントとやってくなかで、「もうちょっとここ掘り下げて、現場の人に取材行った方がいいんじゃないですか?」「ああそうですねー」ってなって、 「じゃあセッティングするから」っていう感じで好き放題やってた。そしたら、一本1万5千円とかいう見積もりが20倍くらいになっちゃった。笑
楽しいのは楽しかったよね、そういうの。お金考えたらできなかったんじゃないかなー。そう言う意味では。
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