今さらの、いや今だからこそ言葉にできるキャリア教育
公開日: 2017-02-25 仕事
長いこと関わっている某私立学校のキャリア教育も
そろそろ集大成を迎える時期で、
ここのところそれを取りまとめる作業をしています。
やり始めてみたら楽しいのだけど、
なかなかの作業量で、ちょっと一息。
その中の「はじめに」で、
「キャリア教育」そのものについて書いたのを、
固有名詞を変換して転載。
テキストの性質上、
ほんとうの意味で一人ひとりがどう生きるのか、
みたいなニュアンスは、
ほんとにギリギリまで後退させられて、
よほど注意深く読まないとわからないほどの
ギリギリではあるのだけれど、
そのギリギリのところで書けるようになった、
というのが「今だからこそ」感であります。
みたいなニュアンスは、
ほんとにギリギリまで後退させられて、
よほど注意深く読まないとわからないほどの
ギリギリではあるのだけれど、
そのギリギリのところで書けるようになった、
というのが「今だからこそ」感であります。
話してみないとわからないですが、
関わっている学校は理解があるのと、
関わっている学校は理解があるのと、
学校にとってもメリットになるとおもうので、
ある程度整ったら、書いた内容を一般化して
何らかの形で公開もしてみたいと思ってます。
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今なぜキャリア教育なのか
将来のイメージを持つことは進路選択にとって重要な要素の一つです。ところが、学生を取り巻く情況はというと、将来のイメージは持ちにくくなる一方だといえます。
たとえば、今年卒業する生徒が踏み出していくのは一体どんな社会でしょうか。
技術の進歩によって生活が豊かになる一方で、「仕事」に目を向けると、大学中退率、新卒社員の離職率、派遣社員の求職率などは年々増加し続けており、大企業でも激しい変化の中で業績が浮き沈みするような「どうなるのか分からない時代」だということは、学生自身も日々のニュースなどで漠然と、あるいははっきりと感じているのではないでしょうか。
現代のような「どうなるのか分からない」状況を前にすれば、社会で働く大人でも「進路を選ぶ」ことが難しいと感じることは少なくありません。まして、思春期を迎えたばかりで「社会」に接したこともない生徒が「自分の将来」を描こうとした場合に、「分からない」と感じる割合はなおさらです。
そうした時代や社会の背景を踏まえて、生徒一人ひとりにとっての「なりたい自分」を描くプロセスを手伝うのが、この本であつかっているキャリア教育です。激しい変化の中でも変わらないもの、それは「自分が社会を生きていく」という事実です。
目の前がどれほど激しい荒波だとしても、自分という船でその海を渡っていくことに変わりはありません。ここでは、これからどんな波が待ちうけているのかを見極め、自分の船の性質や進みたい方向を確かめ、大海に出ていく準備を整えていくような時間を生徒に持ってもらうことを目的としています。
そしてまた、結果的にそれらが目の前の学びと自分の将来をつなげることになり、主体性を持って学習に取り組みつづけ進路を選択していく生徒の育成につながると考えています。
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