2018年6月21日 ようやく

公開日: 2018-06-21

昨年の5月の末で止まってたブログを、
ようやくこうして再び書き始めている。

止まっていた間に起こったこと、やっていたことについては
そのうち書くかもしれないし書かないかもしれない。

そういうことはさておき、
ともかく今こうして書いている気分はというと、
「ようやく」の一言になると思う。

ようやく、こうしてパソコンに向かえるようになった。
ようやく、一年半前に建てた家の細々したところが落ち着いた。
ようやく、約一年かけて目指した書物が終わり体力が回復した。
ようやく、次に向けて動き出そうとしている。

僕という人間は、ずっと生き急いで生きてきている気がする。
「ようやく」と思ってはいるけれど、
この間に起こったことや、取り組んだことできたことは、
自分が思っている以上にすごいことで、楽しくて充実していた。

生き急ぐような生き方をしているのは、
生まれ育った地域や時代によるのかもしれないし、
高校の時の失恋が影響しているのかもしれない。
由来とまではいかなくとも大学や最初に就職した仕事も
少なくともそういう気分を強化してはいる気がする。

だからぼくにとってはどうしたって何をしたって、
今これからやることはいつだって「ようやく」
なんだろうけれど、この5年くらいかけて、
この「ようやく」は単なる「ようやく」になってきていて、
『ようやく○○できる』というときに、
自然にニュアンスとして帯びてしまう焦りや忙しさは、
指先で払える程度のホコリくらいになっている。

長年の癖だからゼロってわけにはならないけれど、
グラスについたホコリを拭き取るように、
すこし気をつけて丁寧に「ようやく」を磨けば、
ここまで頑張ってきた自分がなかなかに誇らしい。

その都度ちゃんと迷って、
その都度ちゃんと悩んで、
その都度ブレにブレて、
ときには相方に八つ当たりまがいの喧嘩をふっかけ、
こうとしかならないっていう道を選び続けたからだし、
その道は5年くらい前に決めたように、
より自分たちで積み重ねた分だけ土台というか
まっさらな地面が少しずつ広がって自由度が増す、
そういう歩みを止めずに来たから。

家の基礎は、体力も時間も膨大にかかる。
基礎の上に建物を建てるのは案外早く進む。

ようやく、自分がこれから生きる基礎が
出来つつあるのかもしれない。

こういう基礎なしに、「ようやく」を積み重ねても
あとからあとから補強を繰り返すことになるもので、
5年くらい前の自分の決断によっては、
そういう道もありえたと思う。

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